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肥満の原因になっている腸内細菌とは!?ダイエットの前に知っておきたい!
肥満の原因になっている腸内細菌とは!?
腸内環境を良くし、腸内細菌バランスを良くする事はダイエットを成功に導くために非常に有効だと言う事は当サイトで何度となく、お伝えしてきましたが、今回は腸内細菌のバランスが崩れた際の悪い面にスポットを当ててみたいと思います。
肥満の原因になっている腸内細菌がある事を突き止めた研究をご紹介します。
肥満に関する腸内細菌を発見
2006年「ネイチャー」に掲載された論文で「肥満に関する腸内細菌を発見」という物がありました。人間の腸内には約1000兆個の腸内細菌が住み着いており、健康な状態なら善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7と言う割合でバランスを取っています。日和見菌は優勢なグループと同じ動きをするので、良いバランスなら善玉菌側と言えます。
「ネイチャー」に掲載された研究では、腸内細菌を大きく「バクテロイデーテス門」「ファーミキューテス門」の2つのグループに分けました。腸内細菌は他の分け方もありますが、大きな分類だと腸内細菌の9割がどちらかに属している事になります。
研究では遺伝的な影響を除去する為に一卵性双生児の人間とマウスを、更に片方が痩せ型、片方が肥満型と言う対象に実験が行われました。この結果、人間もマウスも肥満型はバクテロイデーテス門が少ないと言う結果が出ました。
更にバクテロイデーテス門が少ない人に対して食事指導を行いダイエットした結果、バクテロイデーテス門が増え、痩せている人と同じような腸内細菌バランスになっていく事も分かりました。
これらの結果などから、腸内細菌バランスが肥満に密接に関わっている事が示唆されています。
肥満の人から痩せている人に糞便移植すると…
米国の研究グループの報告によれば、腸内細菌のバランスが乱れてしまった人の治療に、糞便移植を行った結果、肥満の人から糞便を移植された人が、太りやすくなったり、急激に太った事が分かった。
これとは別の研究者がマウスを使って実験したところ、同様の結果が得られた事から、腸内細菌の中に肥満に関わる「デブ菌」が存在する可能性が高いと見られています。
便を移植する=腸内細菌を移植され、腸内細菌が肥満者と同じようなバランスになった結果とみられています。
マクドナルドの食事で腸内細菌の約1300種類が失われた
キングス・カレッジ・ロンドンの遺伝子免疫学の教授である、ティム・スペクターによって実施された研究で、ジャンクフードを食べると肥満、糖尿病、心臓病、癌、炎症性腸疾患、自閉症から守るための胃の細菌を殺す事が判明した。
人間の腸には約3500種類の微生物がいる。科学者達は、ジャンクフードなどの加工食品が、その細菌の3分の1を一掃してしまうと言う。この発見は、同程度の脂肪、砂糖、タンパク質、炭水化物を摂取したにも関わらず、ジャンクフードを食べた人が、他の人に比べて何故太ったのかについて説明出来るとした。
ティム教授は彼の息子であるトムの協力を得て、マクドナルドのハンバーガー、ポテト、チキン・ナゲット、コカコーラを10日間食べて貰った。この検査を行う前のトムの腸内細菌の種類は約3500種類あり、フィルミクテスと呼ばれる真正細菌で支配されていた。
その後、マクドナルドで食事を行った後に検査をすると、腸内細菌の約1300種類が失われており、バクテロイデスと呼ばれる真正細菌で支配されていた。現代人は食べ過ぎが原因で肥満になっている事もあるが、この研究結果は、食べ過ぎよりも複雑な原因が存在している事を示す。
ゼロカロリー(ゼロ系飲料など)は代謝に関わる腸内細菌のバランスを崩す
ヘルシー思考の高まりから、糖分を避ける為に人工甘味料が多用される様になった。
アスパルテーム
アセスルファムカリウム
スクラロース
サッカリン(サッカリンナトリウム)
ズルチン
チクロ(サイクラミン酸)
ネオテーム
食品には本来存在しないもので、人工的に甘み成分を合成した成分です。例えばスクラロースはスクロース(ショ糖)の約600倍もの甘さを持つ。しかし砂糖の様に体内で炭水化物として消化、吸収はされないために、カロリーはゼロである。腸内細菌のバランスを崩す事も確認されているので、ダイエット目的なのに、かえって肥満リスクを上げてしまう可能性があります。
昨年イスラエルの研究チームが発表した研究結果では、虫歯予防やカロリー摂取量を抑えるのに役立つ一方で、糖尿病や肥満といった生活習慣病のリスクが高まる可能性を示唆。他の研究でも、甘さを感じるのに、糖分が入って来ない為に、更にその後糖分を欲してしまったり、下で甘みを感じる為にインスリンを分泌するが実際には糖分が入って来ないためリスクがあるのではと示唆されている。